中級障害馬術講習会 開催レポート(2025/2/8-9)

連盟主催の中上級障害馬術講習会を2025年2月8日・9日の2日間、壬生乗馬クラブにて開催いたしました。

1日目

1鞍目は、各個でのフラットワークを実施した後、単一の垂直障害を直径約10mの輪乗りの中で飛越する練習を行いました。最初は円周が大きくなったり、馬のコントロールが上手くいかなかったりと苦戦する場面もありましたが、鶴見先生の的確なアドバイスのもと、徐々に正確なラインを描きながらスムーズな輪乗りができるようになりました。この練習を通じて、馬のバランスを整えながらリズムを維持する重要性を再認識する機会となりました。

続いて、単一障害を使用したライントレーニングを実施しました。障害間の歩数を正確にコントロールしながら飛越することを目的とし、リズムの維持や馬のコントロールを重点的に学びました。

2鞍目では、ライントレーニングをさらに発展させ、障害数を増やしながら練習を行いました。完歩・ライン取り・ペース管理など細かな指示のもと、より高度な技術が求められる内容となりました。時には厳しい指摘を受けることもありましたが、それぞれの課題に寄り添ったアドバイスをいただき、講習生たちは試行錯誤しながらも、次第にスムーズな飛越ができるようになり、充実した騎乗時間となりました。

その後は、馬の手入れを行い、クラブハウスにて講習の振り返りを実施しました。鶴見先生からのフィードバックでは、受講生一人ひとりの強みと課題を的確に指摘いただき、時には厳しいながらも、個々の成長を促す温かい指導が印象的でした。

夜の懇親会では、講習生同士の交流を深めることができ、終始盛り上がりを見せました。さらに、騎乗に関する貴重なお話を鶴見先生から伺うことができ、より理解を深める有意義な時間となりました。

 

 

 

2日目

2日目は、集合後すぐにコース走行の下見を開始しました。講習生は、鶴見先生が設定したコースの障害間の距離やライン取りを確認しながら、注意深く下見を行いました。その後、コース走行に向けて、フラットワークと単一障害の飛越練習を実施しました。ここでは、馬の動きを確認しつつ、リズムを整え、適切なペースを掴むことが求められました。

講習生たちはこれまでの練習の成果を発揮しようと集中し、馬とのコンタクトを意識しながら障害にアプローチしました。飛越の際には、正確なペース管理やバランスの維持が求められ、特に着地後のライン取りや次の障害へのアプローチをスムーズに行うことが重要となりました。

また、コース走行終了後には、鶴見先生から個別に詳細なフィードバックがあり、それぞれの強みと改善点を明確に指導いただきました。講習生たちは、自身の走行を振り返りながら次のステップへの課題を見つける良い機会となりました。一部の講習生は、障害の高さを上げて追加の走行を行い、さらなる技術向上を目指しました。

講習生からは「実戦に近い形での練習ができて非常に勉強になった」「前日のトレーニングが活かされ、自分の成長を実感できた」「他の講習生の騎乗を見て学ぶことも多かった」などの声が聞かれました。

鶴見先生をはじめ、壬生乗馬クラブの皆様、今回も素晴らしい馬匹と充実した講習をご提供いただき、誠にありがとうございました。

 

 

担当:普及委員会

 

 

 

Print This Post