7月4日、5日に、茨城県の馬術苑中島トニアシュタールで開催しました第10回ホースフェスティバルの開催レポートを掲載します。
今年のホースフェスティバルには、14団体72名(内非会員の参加者は15名)の皆さんが参加されました。初心者から経験豊富な選手まで幅広い層の参加者が集まり、ジムカーナペアリレーやゴールデンカップ小障害飛越ペアリレー(アキュムレーター)といったペア競技では大いに盛り上がりつつ、怪我人を出すことない楽しい大会となりました。
グリーンカップ団体成績の結果は、富士通㈱馬術部が今年も優勝を果たし、選手層の厚さ、技術レベルの高さを確認することができました。準優勝の警視庁乗馬同好会はジムカーナペアリレーで1位から3位を独占、そのチームワークの高さを見せつけ、また総合で3位に入った茨城県庁乗馬部も、毎年着実に結果を残されています。
なお、グリーンカップ団体成績の競技結果に一部誤りがあった点につきましては、参加団体の皆さんにご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。次回大会には問題点を改善し、よりいっそう楽しい大会にしていきたいと考えています。
<7月4日(土)~1日目>
1日目は、午前中に部班(速歩・駈歩)及びA3課目、午後にA2課目、JBG馬場馬術課目 2015、ジムカーナペアリレーと、主に馬場の競技の日です。
今回の大会では、出番表や馬の特徴などを事前にホームページに公開し、競技ルールや社会人の貸与馬戦の心得を掲載したプログラムを初めて作成するなど、参加者の皆さんに貸与馬の大会の特性を理解していただきつつ、より安心して競技に臨んでいただけるような取り組みを行いました。また、多数のエントリーがあったにも関わらず、新しい覆い馬場を含めた2面の馬場をお借りできたことで、梅雨空の下ながら余裕を持って競技を実施することができました。
いよいよ競技開始、緊張の面持ちで、出番表や貸与馬の特徴の張り出しを入念にチェックしている多数の選手の姿がみられました。
部班は速歩班、駈歩班ともに2班ずつと、多くの参加者がある中、号令に従うのみならず、前の馬との間隔等にも注意を払いながらの騎乗です。ビギナー班には競技会初トライの方が多く、緊張感一杯の表情でしたが、一度馬場の中に入ればその緊張もほぐれ、皆さんしっかりとした騎乗をされていました。A3課目、A2課目、JBG馬場馬術課目 2015に出場のベテランの面々は、最後は小雨降る中となりましたが、普段通りの安定した丁寧な騎乗ぶりです。
1日目の最終競技となったジムカーナペアリレーでは、試走を見守る姿からもう、力が入ります。結果は警視庁が1位から3位を独占。1位、2位のタイム差もわずかな大接戦でした。各団体応援・指導にも力が入り、会場は終始熱気に包まれていました。
表彰式後は、審判の方にも参加頂いての懇親会です。あいにくの空模様となってしまいましたが外来厩舎を解放いただき、予定通りバーベキューとなりました。短い時間ではありましたが、和気あいあいとした雰囲気で団体の垣根を越えた交流になったと同時に、審判の方に採点の解説を伺ったり、騎乗のポイントやアドバイスを頂いたりと、真剣な表情でお話をされる皆さんの姿も印象的でした。
<7月5日(日)~2日目>
2日目は小雨の降る中、ジムカーナやビギナーズジャンプ(60㎝)、小障害飛越競技(80㎝・90㎝クラス・ゴールデンペアリレー)と、障害競技の日です。
午前中に催されたジムカーナやビギナーズジャンプでは、やはり競技会参加が初めてという選手が数多く出場しており、昨日に引き続き緊張していた選手も多かったと思います。しかし、そんな選手の緊張をほぐす感動的な!声援による各団体の熱いサポートもあり、競技は午前から大変な盛り上がりで始まりました。
午後からの小障害飛越競技では、80㎝(一般班・ビギナー班)・90㎝クラスともに、多くの選手が障害減点ゼロでコースを完走し、基準タイム差の勝負になるという大接戦でした。そしていよいよ最終競技、アキュムレーター方式のゴールデンペアリレーです。なんと出場選手全員が最終障害まで障害減点ゼロで走行し、さらには選手全員がジョーカー障害の飛越を試みるという、これもまた大接戦となりました。
様々な団体から幅広い年齢層の選手がペアを組み、単純な勝負事ではなく皆さん競技を楽しんでいる様子に、今年アキュムレーターを復活させて良かったと、運営担当も嬉しい限りです。ちなみに今年のペアリレーで優勝したのは、財務省乗馬同好会と皇宮警察本部という、他団体同士の選手が組んだペアでした。
連日の雨の影響で決して良好とは言えない大会コンディションでしたが、覆い馬場もお借りできたことで、そんなことも気にせず楽しく和やかな雰囲気でのうちに二日間に渡る競技会が終了しました。開催地馬術苑中島トニアシュタールの皆様はもちろん、多くの参加者の方々にも、競技の運営にご協力いただいたこと、お礼申し上げます。 来年もたくさんの方々のご参加をお待ちしています!
(普及委員会)