日本社会人団体馬術連盟
会長 山口 昇
会 長 あ い さ つ
日本社会人団体馬術連盟(以下、「本連盟」といいます。)は、昭和43年(1968年)に官公庁、企業等に所属する職域乗馬団体で構成される馬術連盟として創設され、公益社団法人日本馬術連盟の基盤団体として現在に至っております。
本連盟は、「生涯馬術」を標榜し、老若男女を問わず乗馬を愛好する社会人の団体を対象として、各種の競技会、講習会、野外騎乗、馬術セミナー等々多数の事業を実施する一方、初級者から上級者までの幅広い乗馬愛好者を対象とした競技会「キャロットステークス」を開催するなど、馬術の普及にも貢献しています。
本連盟の会員は、正会員団体と準会員団体とに分かれていますが、各団体に所属する部員には、学生時代から馬術活動に励み、社会人になってからも引き続き馬術を継続している者や、社会人になってから乗馬を始め、高度な技術を取得するまでに至った者、競技での好成績を目指す者、大自然の中で外乗を楽しむ者など、様々な人たちがいます。
競技会については、正会員団体による全日本実業団障害馬術大会、個人を対象とした全日本社会人馬術選手権大会などがあり、主催者たる本連盟が各地の乗馬クラブ等からそれぞれの競技レベルに適応した乗馬を借り上げて貸与馬競技として実施しています。また、キャロットステークスにおいては、自馬による競技であるJBGキャロット選手権を実施するなど、選手の技術向上と馬術の普及に努めています。
これらの事業の実施にあたっては、会員団体に所属する様々な職種の人たちが、派遣役員として、それぞれの技術、知識を出し合って運営に従事しており、こうした中で、職域を超えた親睦の輪も広がっています。
我が国経済にとってのいわゆる「失われた20年」は、実業団スポーツに対する企業・団体の支援を困難なものとし、その結果、本連盟の加盟団体数は往時に比し数割減という現状にいたっております。しかしながら、我が国経済は漸くデフレ環境から脱しつつあり、先行きに明るい兆しも伺えるまでに回復しております。また、2020年に予定される東京オリンピックを控え、スポーツを巡る環境も大きく変化しようとしており、そのような変化に対応しつつ実業団馬術をさらに進化させる好機を迎えております。本連盟としましては、加盟団体数の減少という難局を乗り切りつつあるところですが、この先さらに新たな実業団馬術の在り方を体現していくため、なお一層、英知を結集し、一歩一歩、着実に歩みを進め、引き続き、我が国の馬術の振興と普及の一翼をしっかりと担って行く所存です。皆様の益々のご支援とご協力をお願い致します。
平成29年6月