実施日: 2024年12月21日(土)
場所: 吉川牧場
主催: NPO法人 バリアフリーセンター 福祉ネット「ナナの家」(link)
共催: 日本社会人団体馬術連盟
協力:吉川牧場・ちびうまポニー
参加者: 6組13名 (親子ペア)
目的:
このプログラムは、馬との触れ合いを通して親子の絆を深めることを目的とした「馬に乗らない」活動です。馬の力を借りて親子の信頼関係を築き、子供たちが安全・安心感を育み、自信を持って挑戦できるようになることを目指しました。特に、親と子が対等な立場で協力し合う体験を通して、互いの関係性を深めることを重視しました。
概要:
各親子ペアにはポニー1頭がペアになり、様々な課題に挑戦しました。参加者は、ポニーとの活動を通して、普段の親子関係とは異なる役割を体験し、お互いを新たな視点から理解する機会となりました。
イベントのタイムテーブルは心理士によって綿密に計画されました。各親子ペアとポニーには、それぞれのペアの状況を理解した専任のファシリテーターが付き、必要に応じて手助けを行いました。
タイムテーブル:
- あいぼうきめ/キャッチ: 参加者は、放牧されているポニーの中から一頭を選び、親子が協力して無口をつけ、キャッチ(捕獲)に挑戦しました。中には、逃げてしまうポニーもいました。この共同作業を通して、親子は協力し、目標達成に向けて共に努力する経験をしました。
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- あるこう: 親子はポニーの無口の引き手を左右から持ち、ポニーを連れて馬場内を歩きました。この活動を通して、親子はポニーへの信頼を深めると共に、互いの呼吸を合わせ、協力し合うことの大切さを学びました。
- だるまさんがころんだ: 親子は、合図に合わせてポニーを前進させたり、停止させたりするゲームを行いました。このゲームを通して、親子は楽しみながら、ポニーとのコミュニケーションを深めました。
- おさんぽ: 親子はポニーを連れて、牧場から徒歩15分の放牧地まで移動しました。自然の中をポニーと共に歩くことで、親子はリラックスし、より自然な形でコミュニケーションを取ることができました。
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- ひづめクイズ: 親子は、ポニーの実際の蹄を観察し、複数の選択肢の中から正しい蹄の形を選ぶクイズに挑戦しました。この活動を通して、親子はポニーへの理解を深めると共に、観察力や協調性を養いました。
- しょうかいカード: 親子は、あいぼうのポニーについての紹介カードを作成し、参加者の前で発表しました。絵を描いて紹介する親子や、ポニーのお気に入りの特徴を説明する親子もいました。この発表を通して、参加者は互いの経験を共有しました。
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まとめ:
このプロラムでは、馬との触れ合いを通して親子の絆を深めるという目的を達成することができました。参加した親子は、ポニーとの交流を通して、互いへの信頼感を育むことができました。特に、普段とは異なる役割を体験することで、親子関係への気づきへつながりました。子供たちはさまざまな課題を通して自信をつけ、親は子供の新たな一面を発見することができました。
本プログラムは、親子関係に焦点を当てることで、「馬に乗らない」馬介在療法(ホースセラピー)の一つの可能性を示したと考えられます。社馬連としては今後もこの分野に積極的に貢献する予定です。